OSAHIRO行政書士事務所
OSAHIRO行政書士事務所
ビザ申請|民泊許可届出|各種許認可
代表 / 行政書士:長賀部 博之
日本行政書士会連合会 第24192755号
所在地・アクセス 愛知県名古屋市千種区菊坂町1-7-1
東山線 池下駅 東改札2番出口 徒歩4分

特定技能1号・2号の違いを踏まえた外国人採用の進め方

特定技能1号・2号の違いを踏まえた外国人採用の進め方

特定技能とは、人手不足解消のために専門的な技術を持った外国人を受け入れていく制度であり、1号と2号の2種類に分けられます。まずは特定技能1号でスタートし、一定の要件を満たし、特定技能2号に移行できれば在留期間制限なく日本で働くことができます。そのため、特定技能が永住権取得のルートとしても注目を集めています。

特定技能1号と2号の違い

特定技能1号と2号の違いを、下表にまとめました。特定技能2号においては、配偶者や子どもを母国から招聘が可能であり、外国籍の配偶者や子どもが在留資格「家族滞在」を与えられて、日本に在留することが可能です。そして、配偶者の方は「資格外活動許可」を得ることで、週28時間以内という制限はあるものの、アルバイト等で生計を支えることも可能です。家族がいる外国籍の方にとっては、「日本で家族と過ごすことができる」点で、特定技能2号と特定技能1号の非常に大きな違いの1つと言えます。

特定技能1号特定技能2号
在留期間上限5年(1年、6か月、または4か月ごとに更新が必要)上限なし(3年、1年、または6か月ごとに更新が必要)
技能水準自社の産業分野において、最低限の知識または経験が必要な業務をこなせる自社の産業分野において熟練した技能が必要な業務をこなせる
日本語レベル日本語能力試験で確認要(技能実習2号の修了者は試験免除)日本語能力試験での確認不要
支援の有無必要有り必要無し
家族帯同基本的に認められない
(例えば、留学生 の妻や子どものように、すでに「家族滞在」の在留資格で本邦に在留して いる場合には、在留資格「特定活動」への変更が認められる場合があり)
以下の要件を満たせば可能
・婚姻関係をしっかりと証明できる者である
・呼び寄せる側に扶養できる経済力がある
・子どもの養育の計画が明確である
職種
(詳細は下表に示す)
16分野11分野

特定技能1号の対象分野についてですが、2019年4月の制度開始時点では12分野となっていましたが、2024年から「自動車運送業」「鉄道」「林業」「木材産業」の4分野が追加され計16分野となりました。特定技能2号は「建設」と「造船・舶用工業(溶接区分のみ)」の2分野のみでしたが、2023年に、以下の9分野が新たに追加され計11分野となりました。対象分野は以下の通りです。

特定技能1号(12→16分野)特定技能2号(11分野)
介護(「介護」ビザへ移行)
外食業外食業
宿泊宿泊
飲食料品製造業飲食料品製造業
工業製品製造業( 旧名:素形材・産業機械・ 電気電子情報関連製造業)工業製品製造業( 旧名:素形材・産業機械・ 電気電子情報関連製造業)
自動車整備自動車整備
航空航空
農業農業
ビルクリーニングビルクリーニング
建設建設
造船・船用工業造船・船用工業
漁業漁業
自動車運送業(追加スケジュール未確定)―
鉄道(追加スケジュール未確定)―
林業(追加スケジュール未確定)―
木材産業(追加スケジュール未確定)―

特定技能外国人の永住権取得

「永住許可」とは、その名の通り、日本に「永住」することが可能であり、就労制限がないため、就職や転職もしやすく、多くの外国籍労働者にとって憧れともいえる在留資格です。この「永住許可」を取得するには、「原則10年在留」という要件を満たす必要がありますが、以下のように定められています(永住許可に関するガイドライン(令和6年6月10日改訂))。

「原則として引き続き10年以上本邦に在留していること。ただし、この期間のうち、就労資格(在留資格「技能実習」及び「特定技能1号」を除く。)又は居住資格をもって引き続き5年以上在留していることを要する。」

つまり、技能実習生や1号特定技能外国人は、永住許可を取得することはできませんでした。しかし、「特定技能2号は除外されておらず、就労資格に基づいた在留期間として認められる」こととなります。このことは、いずれ永住許可を取りたいと考えている外国籍の方にとっては、非常に重要な差異の1つと言えます。

特定技能1号の受け入れは、徐々に進んでいる状況です。特定技能2号の対象分野拡大によって、さらに外国人の採用活動が高まっていくことが期待されます。特定技能2号は、1号では認められていない家族帯同、永住許可の可能性、在留期間の無制限など、日本に滞在する条件が緩和されています。外国人の採用においては、特定技能1号から2号への移行を見据えて人材確保を計画することをおすすめします。

特定技能1号採用から2号・永住権取得までのロードマップ

ステップ目的・実務内容提出書類・入管指定様式重要ポイント
STEP 1
採用・受入れ計画の立案
(1号雇用)
・1号採用(試験合格者または実習修了者)

・雇用契約の締結と支援体制の整備

・自治体への協力・連携手続き
・特定技能雇用契約書(参考様式第1-5号)

・雇用条件書(参考様式第1-6号)

・1号支援計画書(参考様式第1-17号)

・地方自治体への協力確認書
・キャリアパスの提示:1号通算5年の上限を考慮し、2号移行を見据えた長期育成計画を提示する。

・最新様式と共生施策:地域の共生施策を反映した最新様式で計画書を作成し、自治体へ確認書を提出する。
STEP 2
1号での雇用管理・社内育成
(2号準備)
・現場実務を通じた技能習熟

・指導・管理業務(職長・班長等)の経験付与

・2号評価試験等の受験指導
・3ヶ月に1回の定期面談

・届出書類

・公租公課(税・社会保険・年金)の納付領収書

・証明書等
・実務経験の付与:2号変更には試験合格だけでなく、現場での「指導・監督経験(数年間)」が必須となるため計画的に担当させる。

・納期限の厳守:公租公課の1日でも過ぎた支払遅延履歴は2号変更や永住審査で不許可リスクとなる。
STEP 3
特定技能2号への変更申請
(2号移行)
・2号評価試験合格

・実務経験要件の充足確認

・指導者としての待遇・給与改定

・在留資格変更許可申請
・在留資格変更許可申請書(2号用最新様式)

・業務内容に関する誓約書(参考様式第1-32号)

・2号評価試験合格証

・実務経験証明書
・業務内容の誓約義務化:1号や実習生と同じ単純現場作業ではなく、指導・管理業務に従事させる誓約書(第1-32号)の提出が必須。

・支援義務の解除:1号の10項目支援計画や委託費用は不要となる。
STEP 4
2号での定着支援・永住権取得
(長期定着)
・2号外国人材の無期限就労

・定着サポート

・家族(配偶者・子)の帯同

・呼び寄せ手続き

・永住許可申請への接続
・在留期間更新許可申請書(2号用)

・家族帯同時の婚姻証明書

・出生証明書等

・永住許可申請関係書類
・家族帯同の実現:要件を満たせば配偶者や子の帯同が可能となり、日本での長期定着が容易になる。

・在留期間5年の適用:2号の最長在留期間「5年」の付与により、永住許可の要件を満たしやすくなる。

採用企業は1号採用時から2号移行と永住権取得を見据えた長期育成計画を立てることが重要です。1号期間中は現場での指導・管理実務を経験させ、税・社会保険の納期内納付を徹底管理します。2号変更時は2026年8月20日以降必須の業務内容誓約書を準備し、許可後は家族帯同等で長期定着を図りましょう。

名古屋市のOSAHIRO行政書士事務所では、名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県を中心に、特定技能の在留資格申請をサポートしています。海外から特定技能外国人を採用する場合の在留資格認定証明書交付申請(COE)をはじめ、在留資格変更、在留期間更新、特定技能2号への変更など、受入れ企業の状況に応じて必要な手続きや申請の進め方をご案内します。ご依頼をご検討の企業様は、上記よりお問い合わせください(初回面談は無料です)。

ご参考

特定技能|関連記事

「OSAHIROブログ」では、特定技能外国人の採用や在留資格申請、受入れ手続きなどに関する情報を詳しくご紹介しています。

特定技能外国人の採用・ビザ申請

・特定技能ビザ申請の流れと必要書類

・「特定技能」外国人雇用の流れ

・特定技能1号・2号の違いを踏まえた外国人採用の進め方

・特定技能の職種一覧|対象分野・仕事内容・1号と2号を解説

・特定技能試験を解説!

・特定技能ビザ|2025年4月からの変更点

受入れ企業・登録支援機関

・特定技能の協議会とは?|加入時期、入会方法、適合確認審査

・登録支援機関の義務的支援とは?

・「特定技能支援計画書」の記載方法は?

・「受入機関」と「登録支援機関」の違いは?

・特定技能登録支援機関の変更方法は?

・登録支援機関の申請要件について

・登録支援機関になるには?|登録要件・必要書類・申請方法を解説

特定技能|分野別

・特定技能「介護」とは?|外国人を採用するための要件

・特定技能「介護」とは?:二国間協定、特定技能協議会の手続き

・特定技能「建設」を徹底解説!

・特定技能「製造業」とは?

・特定技能「宿泊」とは?

・特定技能「外食業分野」についてわかりやすく解説!

・特定技能「ビルクリーニング」とは?

変更・更新・転職等

・特定技能の外国人は転職可能?

・特定技能ビザの更新方法を徹底解説!

・特定技能 vs 技能実習|制度の違いを表で解説

・「技能実習」と「特定技能」の転職における条件と注意点を解説!

・育成就労から特定技能への移行

・「特定技能ビザ」と「就労ビザ(技人国)」の違い

・特定技能ビザから留学ビザへの変更|手続き、要件、注意点を徹底解説!

特定技能チャンネル(動画)

YouTube「ビザ申請チャンネル by OSAHIRO行政書士事務所」では、特定技能外国人の採用やビザ申請のポイントを動画でわかりやすくご紹介しています。

・特定技能外国人を海外から採用|企業の受入れ・ビザ申請を解説

・特定技能「介護」とは?

・特定技能の外国人は転職可能?

・特定技能ビザから留学ビザへの変更は可能?

記事一覧へ戻る