
小規模事業者持続化補助金とは?
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の販路開拓や生産性向上を支援する制度です。 経営計画を策定し、商工会や商工会議所の支援を受けながら取り組む事業に対し、経費の一部が補助されます。 2025年度は、通常枠で最大50万円、特例で最大250万円の補助が受けられます。 この記事では、小規模事業者持続化補助金を活用した事業の事例を紹介します。
補助金の目的
小規模事業者持続化補助金の目的は、小規模事業者の生産性向上と持続的発展を支援し、地域経済の活性化を図ることです。 販路開拓、業務効率化、生産性向上など、様々な取り組みが支援対象となります。
補助金の申請枠
2025年度の小規模事業者持続化補助金には、以下の申請枠があります。
◇ 一般型
通常枠:経営計画を作成し販路開拓等に取り組む小規模事業者
インボイス特例:免税事業者から課税事業者に転換した事業者
賃金引上げ特例:事業場内最低賃金を50円以上引き上げる事業者
災害支援枠:令和6年能登半島地震等の被災小規模事業者
◇ 創業型
「認定市区町村による特定創業支援事業の支援」を受けた小規模事業者
◇ 共同・協業型
地域企業と協力して販路開拓を行う小規模事業者
◇ ビジネスコミュニティ型
商工会・商工会議所の内部組織(青年部、女性部等)
活用事例
以下に、小規模事業者持続化補助金の活用事例を紹介します。
飲食店の事例
◇ 冷蔵ショーケース導入とテラス席増設による新規顧客獲得と売上拡大
◇ トイレ改修による集客力の向上
◇ 居酒屋×カラオケルーム設置による売上拡大と顧客満足度向上計画
不動産・工務店の事例
◇ リフォーム工事専門店として地域内外の認知度を向上する取組
◇ リノベーションオフィスショールームによる社会的価値の想像
その他の事例
◇ 観光ぶどう園を有する喫茶店においてフリーズドライ製品を販売するため、洗練されたパッケージデザインやリーフレットを作成し、高級スーパー等の新たな販路への商談に活用
◇ 金属加工業を開業し、ロボット溶接機械を導入することで、技術革新による事業の拡大及び生産性の向上を図る
◇ 被災により破損したカウンターショーケースを買換えるとともに、雨漏りで剥がれたクロスの張り替えや、新しいデザインの看板を設置することにより、営業再開と同時に集客の回復をはかった
◇ HP作成やWeb広告を使って新規顧客を集客
◇ 店舗の内外装を綺麗にして来店を促進
◇ 新しい機械を導入して業務の効率化を図りたい
これらの事例から、小規模事業者持続化補助金は、新商品開発、販路開拓、店舗改装、設備導入など、幅広い用途に活用できることがわかります。
補助対象経費
小規模事業者持続化補助金の対象となる経費は、以下の通りです。
◇ 機械装置等費:製造装置の購入など
◇ 広報費:チラシ作成・配布、看板の設置など
◇ ウェブサイト関連費:ウェブサイトやECサイトの開発、構築、更新、改修、運用など
◇ 展示会等出展費:展示会・商談会の出展料など
◇ 新商品開発費:新商品の試作品開発など
◇ 旅費:販路開拓のための旅費
◇ 資料購入費:補助事業に関連する資料・図書の購入費用など
◇ 借料:事業に必要な物件の賃借料
◇ 設備処分費:設備の廃棄・撤去にかかる費用
◇ 委託・外注費:専門家への相談費用など
申請の準備
小規模事業者持続化補助金の申請にあたっては、以下の準備が必要です。
◇ 経営計画・事業計画書の作成
補助金を使ってどのような事業を行うのか、具体的な計画を立てます。
◇ 見積書の用意
設備導入や改装を行う場合、業者から見積書を取り寄せます。
◇ 加点項目の準備
加点項目を満たすことで、採択率が上がります。
◇ GビズIDの取得
電子申請に必要なGビズIDを取得します。
まとめ
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の経営改善を支援する強力な制度です。 補助金を活用して、販路開拓や生産性向上に取り組み、事業の発展を目指しましょう。
名古屋の「OSAHIRO行政書士事務所」では、小規模事業者持続型補助金の活用をはじめ、各種補助金申請についての様々なご相談をお受けいたします。ご不明なことがありましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください(初回面談は無料です)。