中小企業省力化投資補助金とは?

「中小企業省力化投資補助金」とは人手不足解消に効果のあるIoTやロボットなどの付加価値額向上や生産性向上に効果的な汎用製品を「製品カタログ」から選択・導入することで、中小企業等の付加価値や生産性の向上、さらには賃上げにつなげることを目的としています。「カタログ型」の補助金であり、ものづくり補助金や事業再構築補助金などとは異なります。また省力化投資補助金の公募は、令和8年9月末頃まで継続的に実施されるとのことです。

「中小企業省力化投資補助金」を活用することで、中小企業は以下のようなメリットを得られる可能性があります。

・生産性の向上と人手不足の解消
・売上拡大や生産性向上の促進
・従業員の労働時間短縮や賃上げの実現

行政書士は、販売事業者との調整や共同申請の手続きをサポートできます。この補助金の申請にはGビズIDが必要ですが、行政書士はGビズIDの取得手続きもサポートできるため、スムーズに申請準備を進められます。

申請の流れ


STEP1;補助金の理解 ➠ STEP2;gBizID取得 ➠ STEP3;カタログから製品選定
               ➠STEP4;販売事業者の選定 ➠ STEP5;販売事業者と共同申請

中小企業省力化投資補助金の事業全体の流れ

人手不足


従業員の平均残業時間が30時間超、従業員が前年度比で5%以上減、求人を掲載しても充足しない、などのいずれかの状態に当てはまる事業者です。

補助対象となる省力化製品


「製品カタログ」に登録されたもので、カテゴリー例は以下です。
<カテゴリー例>
清掃ロボット、配膳ロボット、自動倉庫、検品・仕分システム、無人搬送車(AGV・AMR)、スチームコンベクションオーブン、券売機、自動チェックイン機、自動精算機、タブレット型給油許可システム、オートラベラー、飲料補充ロボット、デジタル紙面色校正装置、測量機、丁合機、印刷用紙高積装置、印刷用インキ自動計量装置 など

中小企業省力化投資補助金の補助対象製品

民泊で想定できる「省力化投資」用途

民泊運営は少人数スタッフで複数棟を回す必要があるため、省力化設備の導入意義が大きいです。対象になり得る例は以下です。

◇ スマートロック
鍵の受け渡し省略

◇ セルフチェックイン端末
フロント不在でも本人確認可

◇ PMS(宿泊管理システム)+チャネルマネージャー
予約・清掃・価格調整を自動化

◇ 清掃管理アプリ/IoTセンサー
清掃スタッフの稼働管理、省人化

◇ 監視カメラ・センサー
不法滞在やトラブル防止を自動化

◇ AI翻訳対応タブレット/チャットツール
多言語接客の省力化

動画でわかる「 【2025年版】民泊で使える補助金 」

補助率と補助上限額

「中小企業省力化投資補助金」には、「カタログ注文型」と「一般型」の2つの申請型があり、従業員規模に応じて補助率と補助上限額が異なります。以下にその概要を表にまとめます。

申請型従業員数補助率通常上限額賃上げ上限額
カタログ注文型5名以下1/2以下200万300万
6~20名500万750万
21名以上1,000万1,500万
一般型5名以下中小企業:1/2

小規模事業者/再生事業者:2/3
750万1,000万
6~20名1,500万2,000万
21~50名3,000万4,000万
51~100名5,000万6,500万
101名以上8,000万1億

◇ 一般型では、補助金額が1,500万円を超える部分は補助率1/3となります。

◇「大幅な賃上げ特例」の適用には、給与支給総額や事業場内最低賃金に関する要件を満たす事業計画の策定が必要です。

名古屋市のOSAHIRO行政書士事務所は補助金申請をサポートしています。ご依頼・ご相談などお気軽にお問い合わせください(初回面談は無料です)。

参考:補助金申請の説明動画

補助金申請の概要や注意点を動画でわかりやすくご紹介します。

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