
美容室を開業し運営するためには、保健所への届出や税務署への手続きなど、さまざまなステップを踏む必要があります。 本記事では、美容所開設から運営までの一連の流れをわかりやすく解説します。
開業前の準備
美容所を開業するにあたり、以下の準備が必要です。
◇ 事業計画の策定
・サロン名とコンセプトを決定します。
・メニュー内容と価格設定を検討します。
・売上と利益の計画を立てます。
◇ 資金調達
・自己資金の準備
・日本政策金融公庫などの融資制度の活用
◇ 物件の選定
・保健所の基準を満たす物件を選びます。
・内外装業者を選定します。
◇ 資格の取得
・美容師免許は必須です。
・管理美容師の資格要件を確認します。
開設手続き
美容所の開設には、保健所への開設届の提出が必要です。
手順 | 内容 | 備考 |
事前相談 | 管轄の保健所へ図面等を持参し、施設の基準について事前相談を行います 。 | ― |
開設届の提出 | 必要書類を揃え、管轄の保健所に開設届を提出します。 | 営業開始予定日の7日前までに提出。 |
必要書類 | 開設届、施設の構造設備の概要、付近見取図、平面図、医師の診断書、美容師免許証など。 | ― |
施設の検査 | 保健所の環境衛生監視員が施設検査を実施します。 | 換気設備、採光・照明、消毒設備などがチェックされます。 |
確認済証の交付 | 施設の検査と審査後、確認済証が交付されます。 | 確認証交付後でなければ営業できません。 |
運営上の注意点
美容所の運営にあたっては、以下の点に注意が必要です。
◇ 衛生管理の徹底
・常に清潔に保つこと
・消毒設備の設置
・換気を十分にすること
・皮膚に接する布片や器具は、客1人ごとに交換・消毒
・作業衣を清潔に保ち、マスクを使用すること
・手指を洗い、爪を短くすること
◇ 構造設備の維持
・採光と照明の確保(作業面の照度を100ルクス以上に)
・換気設備の適切な管理(二酸化炭素濃度を5cm3/L以下に)
・床と腰板は不浸透性材料を使用
◇ 従業員の管理
・健康状態の把握と感染症の予防
・異動があった場合は速やかに届出
◇ 各種届出
・変更届
施設の構造設備の変更、美容所の名称の変更など
・廃止届、休業届
美容所を廃止または休止する場合
・承継届
譲渡、相続、合併または分割により営業を承継した場合
税務関連の手続き
美容室を開業した際には、税務署への届出が必要です。
届出書 | 期限 | 備考 |
個人事業の開業届出・廃業届出等手続 | 事業開始から1ヶ月以内 | ― |
所得税の青色申告承認申請書 | 開業から2ヶ月以内 | 青色申告を行う場合 |
給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書 | 開業後1ヶ月以内 | 従業員を雇用する場合 |
運営中のチェックポイント
◇ 保健所の立入検査に備え、衛生管理を徹底
◇ 関係法規を遵守
◇ 集客のための宣伝広告
◇ 税理士との顧問契約を検討
◇ 美容ディーラーとの契約
その他
◇ 生活衛生同業組合への加入も検討
◇ 独立支援制度を活用する方法もあり
まとめ
美容所の開設と運営には多くの手続きと準備が必要です。 計画的に準備を進め、スムーズな開業と運営を目指してください。